大きい家具を7つ、業者に頼まず処分しました

家の中でいちばん場所を取っているのは、たいてい家具です。

私は大きい家具を、3年かけてひとつずつ手放しました。どれも業者には頼まず、解体して車に積んで、自治体の処分場に持ち込んでいます。ひとりでやれたものもあれば、助っ人を呼んだものもあります。

処分場に払ったのは、記録が残っているぶんで490円でした。

ひより

うちにソファーがあったの、覚えてる?

しゅん

2階にあったやつ?

ひより

そうそう。あれね、助っ人呼んでバラして捨てたわ。

しゅん

お〜お疲れ〜

目次

大きいものから手放すことにした

きっかけは、亡くなった義母の部屋を片付けたことでした。

8畳の部屋ひとつ分の荷物を、私ひとりで片付けました。とても大変だったのを覚えています。

そして、私は子供たちに同じ苦労はさせたくないと思いました。

小さいものは、いつでも捨てられます。減らそうと思えば少しずつ減らせます。けれど大きな家具は、動かすのもひと苦労。

自分が動けるうちに、大きいものから片付けておこう。そう決めたのです。

食器棚は2時間で板になった

最初に手放したのは食器棚です。

もともとは食器棚として売られていたものではありません。夫と暮らしはじめてしばらくは食器棚を持っていなくて、両面ハッチ(前後どちら側からも出し入れできる収納棚)を食器棚代わりに使っていました。そのあと夫の実家に移ったときに、リビングボードとして売られていたものを買って、食器棚として使いはじめたのです。そこから30年以上たっていました。

中身を出すのは簡単でした。
食器はすでにだいぶ処分していたため少なく、吊戸棚とシンクの引き出しに収まりました。

問題は、その先です。

そのまま処分場に持ち込めばいいのですが、あんな大きなもの(高さ180×幅120×奥行45cm)を積める車がありません。そもそも部屋から出せません。じゃあバラそう、と思っても道具がありません。

電動のこぎりを買おうかと思ったところで、SNSにひとことつぶやいたら…なんと!地元の同級生が「貸してやるよ」と送ってくれました。

食器棚の解体に使った電動のこぎりとのこぎりと金づち


道具の到着を待って作業開始です。

部屋にもう使わない毛布を敷いて、まずは上段と下段を分けようとしました。寝かせてから外そうと傾けたところ、ものすごい音とともに外れました。家具というのは基本的に凹凸の組み合わせでできているのだと、このとき知りました。

そこから先は、どこから手をつければいいのかわかりませんでした。考えた末に、右半分の背板をぶち破ることにしました。次に底面と側面を電動のこぎりで切り離し、残りの背板をぜんぶはがし、棚板を外します。棚板がなかなか頑丈で、最後はてこの原理の力技になりました。

木くずは逐一掃除機で吸い取りました。この部屋で暮らしているシニア猫が歩き出したら、作業は中断です。

思い立ってから2時間ちょっとで、1枚の板の集まりになりました。玄関に板を並べて、部屋を掃除するところまで入れて3時間です。

解体して玄関に並べた食器棚の板

同じ日に、20年以上使った細長いテーブルも2台処分しました。

道具を借りるほうが高くつく

次は、幅120cmのタンスと、高さ178cmの本棚です。

処分した幅120cmのタンス
中身を出した高さ178cmの本棚

このときは仕事のまとまった休みに合わせました。中身の行き先を決めるところからなので、解体だけの話では終わりません。

タンスの中身は、押し入れに移したプラスチックケース6つに収まりました。子どもの家から譲り受けたものが各部屋にあったので、それを集めたのです。服もこの機会にだいぶ減らしました。とりあえず持っている、念のため取っておく、を卒業しようと決めました。

本棚のほうには、CD、DVD、漫画、領収書、年賀状、ポストカード、書ききれないほどの雑多なものが詰まっていました。移動先を整えながら少しずつ出して、やっと空になりました。

食器棚のときに借りた電動のこぎりは返却していたので、レンタルを調べたら、本体が500円、刃は買い取りで1,180円でした。本体を返したあとに、いらない刃だけが手元に残ります。

やめました。

家にあるのこぎりとマイナスドライバーで、なんとかすることにしたのです。

タンスの解体に使ったのこぎりとドライバー

一番上の板は、びくともしません。端から刃の荒いのこぎりでギコギコやって、そこにマイナスドライバーを入れ込んで、てこの原理で力任せに。思っていたのとは違う外れ方をしたりもしましたが、最後は板の集まりになりました。

引き出しが入っていた段の板は、木ダボ(木の接合部分を固定する小さな木の棒)を切断して外しています。引っこ抜く力がありませんでした。

このとき、押し入れに入っていたひな人形のガラスケースと五月人形の飾り台、それにスチール棚とパイプハンガーも処分しています。家具を減らすと押し入れの中が動き、押し入れの中が動くとまた何か出てくる。そういう連鎖がありました。

タンスの一番下の長い引き出しだけは、捨てずに取っておきました。しばらくは別の部屋に置いて、猫の居場所のひとつになっていました。それも今は処分しています。

ソファーは3つの処分方法から選んだ

いちばん手こずったのがソファーです。

12年使った3人掛けのソファー

12年使った3人掛けで、ひじ掛けは猫の爪とぎになってボロボロでした。置いてあったのは2階です。運び入れたときは男性3人がかりで、友人が引っ越しで借りた2tトラックに乗ってやってきました。確か縦にして運び入れたと思います。

同じことをもう一度、というわけにはいきません。当時のメンバーは呼べませんし、代わりの人手のあてもありませんでした。

処分のしかたを3つ、くらべました。

スクロールできます
方法かかるお金条件私の場合
そのまま処分場に持ち込む重さぶんの手数料だけ2階から運び出して車に積める人手が必要人手が集められず断念
自治体に回収に来てもらう1,030円(応接用ソファー3人用以上)玄関の外に出しておくことが必要玄関の外まで出せず断念
解体して処分場に持ち込む重さぶんの手数料だけ+道具解体できる道具と、解体後の板を運び出す車が必要採用

もちろん、民間の業者に頼む、という方法もあります。ただ、そのときの私には経済的に無理でした。

自治体の回収は、家の前まで来てくれます。ただし「玄関の外に出しておくこと」が条件で、家の中からの運び出しには対応しないとのことでした。
運び出しがいちばん大変なので、ここでつまずく人は多いと思います。

2階から下ろせないなら、2階でバラすしかありません。

ところが、素手で外せたのはファスナーでついていた背もたれだけ。食器棚やタンスのようにはいきませんでした。

助けてくれたのは、以前のバイト仲間です。数人で家に遊びにきてくれた時に、その中のひとりが助っ人を買って出てくれました。日にちも決めて、9月の第2日曜に持ち込む計画を立てました。

道具は電動のこぎりとバール。食器棚の解体時に電動のこぎりを貸してくれた同級生に「また貸して」と連絡したところ、「使わないからやる」と送ってくれました。

バールは、よく行くパン屋さんで借りました。これが想像以上の働きをしています。ひじ掛けを外せたのはバールのおかげで、私の力では無理だったと思います。

パン屋さんから借りたバール

座面はカッターやハサミも使って外し、背もたれは手ではぎ取りました。車に積み込むところまでで、その日は終わりです。

解体したソファーを車に積み込んだところ

処分場の料金は重さで決まる

翌日、解体したソファーを処分場に持ち込みました。

持ち込みの手続きは、思っていたより簡単です。車ごと量りに乗り、荷物を降ろして、もう一度量る。その差が捨てたものの重さになります。降ろしはじめると、職員の方も運んでくださいました。

そのときの伝票が残っています。

処分場の計量伝票。正味50kg、料金120円

車ごとの総重が1,080kg、荷を降ろしたあとが1,030kg。差し引き50kgです。単価は10kgにつき25円で、金額は125円。ところが料金の欄は120円になっていました。10円未満が切り捨てになるためです。

私の住む自治体では、家庭ごみの持ち込みは10kgにつき25円。1回の持ち込みが40kgまでなら無料で、50kgからは全体に手数料がかかります。持ち込みは平日も受け付けていますが、日曜日に持ち込めるのは毎月第2日曜日の午前中だけです。

金額も、無料になる重さも、自治体によって違います。お住まいの自治体のごみのページで、ご確認くださいね。

払った額の記録は、3回ぶん残っていました。

スクロールできます
手放したもの重さ料金
食器棚、細長いテーブル2台記録なし220円
本棚、和室の棚、引き出し60kg150円
ソファー50kg120円

ぜんぶで490円です。

ちなみに、食器棚の時の所要時間は、積み込みに10分、処分場まで車で15分、降ろすのに5分でした。

業者に頼むと何にお金がかかるか

自分の手を動かしたから、この金額で済みました。業者に頼むとなると、お金のかかり方そのものが変わります。

処分場に支払ったのは、50kgのソファーで120円です。捨てること自体には、そんなにお金がかかりません。

お金がかかるのは、運び出す人手と運ぶ車です。

私が自分でやったときも、必要だったのはその2つでした。車は自分の車、人手は借りたり手伝ってもらったりで足りたので、490円で済んでいます。

叔父の家を片付けたときは、業者に頼みました。そのときにいくらかかったかは、別のお話にまとめています。

自分でやれば安くなります。そのかわり、人手と車を自分でなんとかしなければなりません。

自分ひとりでやれること やれないこと

年かけて手放してみて、自分ひとりでやれるものと、やれないものがわかってきました。

自分ひとりでやれたのは、木の家具です。食器棚、本棚、タンス、和室の棚。木ネジと凹凸の組み合わせでできているので、順番さえ見つかれば、のこぎりとドライバーで板に戻ります。力よりも、てこの原理でした。

やれなかったのは、ソファーです。布と詰め物、木枠と金属が組み合わさっていて、どこから刃を入れればいいのかわかりませんでした。ひじ掛けはバールと、手伝ってくれる人がいて、やっと外れました。

そして今回、どの家具でも共通して必要だったものが3つあります。

  • 運び出す車:軽でも乗用車でも、後部座席が倒せた方が入れやすいです
  • 工具:今回は買わずに済みました
  • 持ち込める日:もし月に一度しかないなら、そこから逆算して解体の日を決めることになります

電動のこぎりを送ってくれた同級生、バールを貸してくれたパン屋さん。そして、ソファーの解体を手伝ってくれたバイト仲間。大きいものを手放すのに要ったのは、道具よりも人の手でした。

ソファーがなくなった場所には、今は三つ折りのマットレスを敷いて、その上に猫用のクッションをふたつ置いています。

あれから3年でさらに、テレビ台用のデスク、キャットタワー、パーソナルチェア、2列のカラーボックス、数個のプラスチックケースが家から出ていきました。

それでも、まだ検討の余地があるものもあります。少しずつ処分していこうと思います。

ひより

まだ机が5台あるのよ

しゅん

多いな笑

ひより

今はそれぞれ必要だから

しゅん

使っているならいいんじゃない?

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この記事を書いた人

60代おひとりさま。10年前に夫と死別。お墓のないおひとりさまの私が弟と一緒に本気の終活はじめました。6匹の猫と暮らしています。

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