叔父の墓じまいを、親族7人でした話

ひより

ねぇしゅん、叔父さんのお墓のこと覚えてる?

しゅん

もちろん。あれは、いろいろ考えさせられた…

ひより

もう2年経ったね。

しゅん

俺たちにとってもいい勉強になったよな。

私には、おひとりさまの叔父がいました。
2023年12月その叔父が突然亡くなり、翌年5月には叔父が守ってきた父の実家のお墓の「墓じまい」まで終えました。
動いたのは、私たちきょうだい3人(私・妹・しゅん)と従兄弟4人のあわせて7人。
今回は、私が初めて体験した墓じまいの記録です。

目次

おひとりさまだった叔父のこと

父は男3人兄弟の真ん中で、叔父はその末の弟です。

生涯独身で、父たち兄弟が生まれ育った実家にひとりで暮らしていました。私たちと同じ、おひとりさまです。

父の実家は祖父母の代からの熱心な檀家で、叔父自身もお布施も寄付もお寺で一番と言われるほどお寺を大切にしてきた人でした。

その叔父が、2023年12月突然亡くなりました。本当に突然のことでした。

言い出したのは従兄弟

父の実家のお墓に入っていたのは、祖父母だけでした。

伯父(父の兄)は2011年に亡くなりましたが、そのお墓には入っていません。父も同じです。ふたりともそれぞれの事情で別の場所に眠っています。

そして、お墓を守ってきた叔父が亡くなったのです。

この先、あのお墓を継ぐ人はいない。 それは、親族の誰の目にも明らかでした。

「もうあのお墓は、墓じまいでいいんじゃないかな」

従兄弟の一人が言いました。

みんな心の中でそう思っていたのでしょう。反対はひとつもなく、墓じまいはすんなり決まりました。

従兄弟には関西に住んでいる子もいるので、話し合いはいつもLINEのグループ電話。言い出してくれた従兄弟がそのままお寺との窓口も引き受けて、最後まで核になってくれました。

ひより

言い出してくれて、ほっとしたのを覚えてるわ。

しゅん

きっとみんな同じ気持ちだったよね。墓じまいは、言い出すまでが一番大変なのかもしれないな。

住職の言葉

窓口の従兄弟がお寺に相談に行くと、住職は「⚪︎⚪︎様(叔父のこと)には生前とても良くしていただきました」と、何度も繰り返されたそうです。

そして、お墓の解体費用についても

「本来はお墓に入っている人数分いただくのですが、一人分で結構です」

とおっしゃってくださいました。

祖父母ふたりが眠るお墓でしたから、実質半分にしてくださったことになります。

墓じまいでは、お寺とのお金のトラブルが起きることもあると聞きます。でも、今回は一切ありませんでした。

墓じまいは、生前のお寺との関係で決まる。

叔父が長年積み重ねてきたお布施や寄付、お寺とのお付き合いが、最後に、叔父自身のお墓の後始末を助けてくれたのだと思います。

ひより

叔父さんの生き方の証ね。

しゅん

自分のこと、ちゃんと道をつけていった。叔父さんらしいよ。

墓じまいにかかった金額

実際にかかったお金です。

  • お墓の解体費用:60万円
  • 四十九日のお布施:5万円
  • 永代供養代:100万円

あわせて約165万円。ぜんぶ伯母(父の兄のお嫁さん)がいったん立て替えて、後日叔父の遺産を分ける中で精算しました。

一般的に、納骨は四十九日法要と合わせて行うことが多いですが、今回は住職にお話しして、四十九日法要ごとより後にずらしました。

先に、遺言書があるかどうかの確認や家の片づけを進めて、お金まわりの見通しを立ててから。慌てて進めなかったことが結果的にとても良かったと思っています。

墓じまいの一般的な流れや、費用相場の内訳は、こちらの記事にまとめています。

五月の晴れた日、納骨へ

2024年5月、よく晴れた日に納骨のためお寺へ行きました。

子どもの頃から、お彼岸や法事のたびに訪れたお寺です。境内の景色は昔のままなのに、住職は息子さんの代に変わっていて、時の流れを感じました。

叔父の遺骨は、骨壷のまま同じお寺の永代供養墓へ。お墓から出た祖父母の遺骨も、同じ永代供養墓に納められました(お墓の石の撤去には、私たちは立ち会っていません)。

骨壷のまま、というのがポイントです。以前の記事で「永代供養は、合祀とは限らない」と書きましたが、まさにその実例でした。

ちなみに、同じお寺の敷地の中で完結したため、役所での「改葬許可」の手続きは要りませんでした。遺骨を別の場所へ移す場合は、改葬許可証が必要になります。

おわりに 〜他人事ではない話

叔父は、おひとりさまでした。

それでも、亡くなった後に親族7人が集まって、半年でお墓の後始末まで終えることができました。

継ぐ人がいないことが、はっきりしていたこと。言い出してくれる人がいたこと。そして、お寺との良い関係が生きていたこと。

振り返ると、この3つに恵まれた墓じまいだったと思います。

ひより

私たちのときも誰かが動いてくれるのよね。

しゅん

それを今のうちに整えておくのが、俺たちの終活だな。

ひより

叔父さんが気づかせてくれたわね。

しゅん

うん、感謝だね。これからも焦らず、放置せず…やっていこう。

叔父のお話は、相続編と遺品整理の見積もり編、当日の記録もあわせてどうぞ。

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この記事を書いた人

60代おひとりさま。10年前に夫と死別。お墓のないおひとりさまの私が弟と一緒に本気の終活はじめました。6匹の猫と暮らしています。

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